未分類

Queenの『A Day At The Races』のレビュー

この作品は、QUEENの名を世に知らしめた「Bohemian Rhapsody」を収録した『A Night At The Opera』の次作として1976年に発表されました。

QUEENの中期の作品はどれも秀作揃いなんだけど、このアルバムはバラエティに富んでいて、しかもどれも名曲で、本当にお得な一枚!・・・と言うよくありがちな宣伝は控える事にして、なぜ私がこのアルバムが特に好きなのかと言うと、QUEENのアルバムの中でも特にメロディアスな作品であるからです。

嗚呼、メロディアス・・・。
私はこの言葉に弱いです(笑)

クラシックではショパンとモーツアルトしか聞かない私は、やはり美しいメロディに惹かれてしまいます・・・。今は多少耳も肥えてきて楽器の音にも注目するようになってきたのですが、浪人時代に友人から貸してもらったこのCDの衝撃と言ったらそれはそれは大きかったです・・・。

何より「Somebody To Love」という曲。
死ぬほど感動を受けた。心が洗われた気がしました。

この曲はつつましく清らかに毎日の労働に絶えながら生きている青年が、「なぜ、こんなに努力をしているのに、私には愛する人が与えられないのだ!」と神に慈悲を請うといった内容ですが、そのゴスペル調のメロディといい、その重層感といい、そして何よりもその世界観が壮大なのです。
この曲は未だに私にとって不動のNo.1です。

その他にも、あまり知られてはいないけど「You And I」とか、ギターのブライアンメイがボーカルの「Long Away」とかベスト版にも収録の「Good Old Fashioned Lover Boy」とか、そしてQueenがブレイクするきっかけとなった日本のファンへ感謝の意味を込めて作った曲「Teo Torriatte」(手をとりあって)とかもうそれはそれはウットリする曲ばかりです。

ある音楽が好きな友人は、よく酔うと「なぁ・・もし無人島に一枚しかCD持っていけないとしたら何を持って行くぅ?」と不毛な質問をしてくるのですが(笑)
私はその度に、一度は迷った振りをしてこう答えています。

「やっぱQueenの『A Day At The Races』かなぁ・・・。」
ああ!何度でも言ってやるさ!このアルバムは最高!
とにかくQueenが歌っているのは人間の尊厳と、生に伴う苦しみとそれに対する神の慈悲の心です。

ボーカルのフレディ・マーキュリーがAIDSで亡くなるまで、一度もメンバーを変えることがなかったこのQUEENという奇跡のバンドに、私は何度も救われているような気がします・・・。